工場の空気

 いよいよ梅雨も明け、夏本番。ということで、素麺、冷麦、麦茶を製造している当社にとっての書き入れ時到来!と言う感じです。さあ、これからドンドン注文が入って、会社が活気付いてくれると本当にありがたいのですが。世の中は不景気一色ですが、食品業界にも吹き荒れている「低価格志向」に対して、何とか「価値」でお客様に支持してもらいたいと考えている私です。本当にお客様は安い食品だけを望んでいるとは思えないんだけれどなあ。それは安いに越したことはないけれども、品質に対して許せる価格というものは各食品において存在すると思っています。

 さてこの1週間で私は当社の工場に行って、現場の人の様子やら、改善の進み具合やらを感じてきました。そこで改めて感じたことは、その工場で働く人が放つオーラというものの違いです。「もっとこの工場を良くしたい!」と思って働いてくれている人が多い工場はやはりその空気を感じました。明るい雰囲気の中に、ピンと張り詰めて緊張感もあり、非常に心地よい空気でした。皆のやる気ってやっぱり伝わるんだなあ、と再確認した感じです。

 豆穀工場というお豆を蒸して乾燥させる工程を担っている工場があります。ここに久しぶりに行って、いろいろと改善が進んでいることに驚き、うれしくなりました。以前は水がビシャビシャあったような場所が、排水処理を自分たちで工夫することで非常に清潔でまた広くなっていました。在庫の状況も目で見えるようなっていたり、見える化や定置化もドンドン進んでいるようでした。ここは2年前にある事故を起こした工場なのですが、それを本当に反省し、こんなに良い工場に向かって努力してくれているんだ、と感動した次第です。彼ら自身が「もっと良くしたい。」という思いで日々改善に取り組んでくれていることに感謝します。

 また雑穀工場も明るい雰囲気の中で、フィルムロスが0.5%という驚異的な数字を出せるように進化していました。やはり現場の人の改善の結果だと聞いてなお更うれしかったです。そしてさらに0.3%を目指すとか、切り替え時間を半分にするんだとか、工程の進捗状況を目で見えるようにするんだとか、本当にいろいろなアイデアを聞かせてもらいました。そうそう、今度の会議では浅川さんが成功事例を発表してくれるんですよね。期待しています。

 乾麺工場の朝礼にも参加させてもらい、こちらも本当に良い雰囲気でした。やる気に満ちている、という空気です。始業時間前に自発的に主婦の方々が出社し、粛々と稼動前の準備をする姿に頭が下がりました。家族の協力もあってのことでしょう。本当にありがたいことです。またこちらの工場も実に様々な改善が感じられました。工場のスタッフと現場の方々もガッチリ協力している様子も大変うれしかったです。

 実はあまりこのところ工場に行っていなかった、というのが私の大きな反省です。やはり我々はメーカーですから、製造現場があってこそですね。当たり前のことですが、私の感度が悪かったと反省しています。改めて工場に行ってみると、いろんな空気があり、まだまだこれからという工場もあったのも事実です。毎日働くのですから、それを自分のフィールドとして自発的にもっと良くしていこう、と考え、工夫し、行動するのと、やらされていやいやながらやるのと、どっちが良いでしょう?明白ですよね。でもそれができない、というのもまた不思議なことです。

 改善は会社のためでもありますが、自分の人生のためでもあると思います。工場を自分の家、フィールドだと考え、ドンドン変えていって欲しいと願っています。それが自分の仕事の楽しさにもつながりますし、業績にもつながります。こんなに良いことはないですよね。また工場に行かせてもらいます。暑い夏になりそうですが、工場の皆さんも、営業の皆さんも、管理、開発の皆さんも、麦、雑穀食べて夏バテにならないように!頑張りましょう。

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの45歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
趣味はゴルフとワインかな?
今年のヴァンフォーレ甲府がJ1で大活躍することを心から期待しています。