1月ももう21日になりました。あっと言う間の20日間、という感じですね。年末、新年とややゆっくりと動いていた周りの時間が、またスピードを上げて廻り始めた、という感覚です。さて当社もいよいよ来期の予算編成という大切な時期を迎えたので、先日私から予算の方針というものを社内に示しました。その作成に当たって昨年の方針を読み返して、改めてその背景の違いに驚きました。
昨年は何と言っても4月小麦30%値上げにどう対応するか?というのが最大の焦点でした。ちょうど昨年2月は1ブッシェル$12という歴史的最高値をつけていた時期であり、また10月の値上げも相当ある、という見込みでした。そんな中で「この値上げをどうやってお客様に理解していただき、また当社としてどこまでコストダウンで吸収できるか。」というのが、方針を貫く軸でした。ところが今年は?というと、逆に4月に小麦の15%程度の値下げが予想され、景気も本当に悪化して、世の中は「値下げムード」という中でどう対応するのか?という全く逆の話となってしまったのです。
実は当社にとって乾麺は昨年4月の30%値上がりはほとんど製品に転嫁できなかった、というのが本当のところです。春夏商品のスーパーさん向け商談は年末から始まって大体2月末には決着してしまいます。しかし値上げの正式発表は2月中旬でしたから、既に商談は終わったあと・・・という話です。夏場が勝負の商品ですから、期中での値上げもままならず結局ズルズルと値上げできずにひと夏耐えた、というのが実情です。だからこの夏はその分も何とかお願いしたい、というのが私どもの考え方でした。
しかし先日来年始のご挨拶にお得意先に伺うと「今年は値下げだろうな。値上げなんてとんでもないぞ!」とか、「お客様は本当に価格に敏感だぞ!」とのお話ばかり。これほどまでに雰囲気が一変したか、と驚くばかりです。でも先ほどの事情から我々も値下げより、むしろ値上げをお願いしたい、というのが本音なのです。しかし確かにお客様も価格に敏感になっているのは実情でしょう。スーパーさんの競争環境からの要求とばかりは言えません。
さて当社としてこの値下げムードの中で、むしろ価格是正をどう行なえるか?非常に悩ましい課題です。今私が自分の主題として考えているのは「価格は価値か?」という問題です。山田電機の会長は「価格が最大の価値」とのポリシーで経営をされています。また先日の得意先の部長にも「おい、価格も価値だぞ!」って言われました。そして今日講演を聞いた埼玉の元気なスーパー・ヤオコーの川野会長が図らずも「コモディティーにとって価格は価値です。」との表現を使ったのです。
私はこれまで「価値創造」を経営の軸に据えてきたつもりです。そしてそれは大概「価格ではなく、価値だぞ」という文脈で表現してきました。しかしこういう時代背景の中で、この価格は価値なのか?ということをもう一度よーく考えないといけない場面だと思っています。カゴメさんも「野菜生活」の値上げをしたことによって、大変厳しい決算をしたようです。飲料メーカーも軒並み値上げを見送ったとか・・・。たまたまこの2日間出張した福岡のスーパーでは缶コーヒーは38円で当たり前に売られていました。うーむ・・・。
でもムードに流されることなく、自分の頭でこの「価格は価値か?」ということに、はくばくとしての結論を出したいと思っています。こういうときこそ今まで言って来た「感動的価値創造」の真価が問われるとも思っています。ただ楽観視はできないな、ということを感じているのです。さあ、どうしましょうか。




1月の販売動向を見る限り、機能が優れている商品でも、安くなくては買ってはもらえません。
一品単価の下落に歯止めはかかりそうにない。また、買い上げ点数もジリジリ落としつつあります。
無駄な買い物を減らしているんでしょう。
昨年、10%以上値上げを行なっているカテゴリーでも、昨年の平均単価を下回る結果になっています。
これは、特売商品を買う。安い商品に切り替えられた。
当社で言う「プライベートブランド」の数字が上がっていることからもわかります。
顕著に現れているカテゴリーは、野菜飲料、飲用酢、乳酸系飲料など健康系は、打つ手がありません。
年齢層は50代の購買動向が著しく落ちています。将来の不安か、リストラか。
本題の価値は価格か?ですが、小売業最前線は、価値は価格に振れています。
最初にも書きましたが、安くなければ売れない。適正利益の確保に苦労する毎日です。
いつもコメント、ありがとう。
やはり価格の安いものが売れているのですか。
小売業にとっても大変ですが、メーカーにとっても大変なことです。
私はこの時期「お得感」をどうやって感じてもらえるか、これを考えて実行していこう、と社内で言い始めています。
何とか単なる値下げ競争だけは避けたいものです。
また情報交換しましょう。
こんにちは、
安いものが売れているか?の質問ですが
答えは「はい」です。
毎日使うベーシックな商品全般に、傾向が出ています。
例えば、「食パン」で、説明します。
昨年までの、平均単価は、140円。
本年、平均単価135円と下落しています。
一品5円と思われるでしょうが、毎日使うベーシック商品の下落は、当社にとって、死活問題です。
お客さまは、昨年までの主力商品から、それより安い商品にシフトしているからです。
そこで、私は、当社の商品構成グラフで分析、12月末より左側に、寄せ、売り場の変更を行ないました。
http://www.magus.jp/archives/1998/12/post_47.html
理由は、自動発注起案しているので、特に外的要因がなければ、欠品数は、激減します。しかし、昨年11月を境に、欠品(価格の安いもの)してしまいます。
これまでの、販売動向データーが使えなくなりました。
お客様の価格レンジが、変化したからです。
私は、「質より価格」と仮設して、商品構成を変更しました。
会社の政策とは別に、購買動向に合わせて売れるものを売る作文にしました。
原油高騰時とは、違う商品構成(量目変更売価据え置き)に変化させ、価格型商品構成で、1ヶ月動向監視、仮説通りでした。
しかし、当社では、これ以上の価格型商品構成を進めると、現在の経費構造では、経営に無理が生じます。会社組織の改善を急速に進めることになりました。
話が長くなりましたが、同一カテゴリー内で、2極化しています。
「価格が安い物」「価値(品質)」があるものになると思います。
価値(品質)にこだわる世代(50代)の購買動向の下落は、難しい舵取りになるのは確かです。