さあ!行こう!

 先日、キャノンマーケティングジャパン㈱の方から突然の依頼がありました。それはキャノンさんが何度もやっている「社長、曰く」という企画、全国の企業の社長の座右の銘を新聞に載せる、というものです。若輩者の私がこういう企画に載るのもいかがなものか、と思いましたが折角の機会ですからお引き受けすることにしました。そして私がいろいろと考えた結果選んだのが、「さあ!行こう!」という座右の銘といって良いのだか、という簡単な言葉です。

 最初はもう少し格好の良い言葉にしようかと思いました。ひとつめの候補としては、最近非常に影響を受けている中村天風先生の「積極一貫」も考えました。これは先月当社の社長目標にもさせてもらったものです。いつ、いかなる場合でも、絶対に積極的な心を持ち続けることが人生の成功、幸せの元という意味です。人生にはいろいろな逆風が吹くこともあるし、病気になることもある。しかしそういう時にも、積極的な心を持ち続け、感謝の心で幸せを感じて生きていくこと、これが仕事でも絶対に必要なことだと思っています。

 もうひとつの候補としてはちょっと格好悪いけれど「いい気になっちょし」というのも考えました。これは私の母が子供のころ私に言い続けた言葉です。謙虚になれ、という意味では今も私にとって非常に重要な言葉だと思っています。自分でいい気になっている、と思う人は一人もいません。それに気づかないからこそ、いい気になっているのですから。最近、当社も元気がある、といわれていますし、非常に運にも恵まれていると思っています。そこでこの言葉を謙虚になる、という意味を込めて選ぼうかとも思いました。

 しかし人にどう思われるかを別にして、自分が一番日ごろ心で叫んでいる言葉、という基準で選ぶことが良いのでは、と思いました。それが本当の意味で座右の銘なのでしょうから。そうすると私はいつも「さあ!行こう!」と朝、また元気がなくなりそうなったとき、また本当によしやるぞ!というとき、いろんなときに心で叫んでいることに気づきました。

 私はラグビーの試合開始・キックオフの時に、フォワード全員が一斉に相手の陣地に攻め込んでいく瞬間が好きでした。正に「さあ!行こう!」という感じなんです。そんな全員の一体感、攻め込んでいく気持ち、戦いの高揚感、そういったものをこの言葉は思い出せてくれます。ビジネスの世界でも、この皆で戦うぞ、がんばるぞ、というのは全く一緒だと思います。社員の心をひとつにして、どんなときも前向きな気持ちを持ち、緊張感、高揚感をもって仕事に取り組むこと、そんなことを表現するのにこの言葉は適しているんだな、ということも今回自分で確認できました。

 そして結局「積極一貫」で表現しようとしたこと、つまりいついかなるときにでも積極的な心を持ち続けることが大事である、ということは、こうやって「さあ!行こう!」という気持ちを持っていることなのでは?と思ったんです。アクシデントに見舞われようとも、不運なことがあろうとも、どんなときにでも心の中では「さあ!行こう!」ということを言っていられれば本物なのでしょう。だから私は最終的にこの言葉を選びました。

 最後に付け加えると、中村天風先生は肛門をキュッと締めて、みぞおちに力をいれ、肩を落とす、ということが、不幸に見舞われたときにでもそれに負けない身構えを養える、ということをおっしゃっていたので、私はこの「さあ!行こう!」とこの肛門締めの儀式?を一緒にやることを最近は始めました。気のせいか、この訓練でいつも落ち着いていられるような気がしています。皆さんも時々、この儀式、やって見てはいかがですか?お勧めですよ。もっと具体的な方法を知りたい方は、「成功の実現」中村天風述、(日本経営合理化協会)をご覧になってください。

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの45歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
趣味はゴルフとワインかな?
今年のヴァンフォーレ甲府がJ1で大活躍することを心から期待しています。