花キラリ説明会

 「花キラリ」とは私が社長を務める米穀店をサポートする関連会社『和穀の会』で、昨年秋に育成権を取得したお米の品種名です。和穀の会は、決して怪しい宗教団体ではありませんよ。お米屋さんと一緒に、日本人がはぐくんできた素晴らしい食文化を次世代につなげ、健康で豊かな食生活を実現したい、という強い思いを持って設立した会社です。全国のお米屋さんに入会してもらっていまして、現在1300店舗以上の会員さんがいます。

 昨日は東京・四ッ谷の主婦会館で60名弱のお米屋さんに集まっていただき、説明会を開きました。目的は表面上は、この17年に生産される花キラリを特約店として売ってもらいたい、ということなのですが、もっと深い意味があるんです!

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 その深い目的とはこの花キラリを使って、お米の業界に新風を吹き込んで、もっとご飯を食べてもらう活動のスタートにしたい、と言うことなんです。もっと言えば、お米屋さんと一緒にご飯の復権、もっとお米を食べてもらう活動をやろう!と言うことなんです。

 ちょっと説明させてください。(私の持論なので・・・・)お米の世界は、コシヒカリという品種と、産地がブランド形成したこと、さらに食味計という機械によって、非常に画一化した業界になっていると思っています。つまりお米が本来持っている豊かな価値が、生活者に伝わっていない、と。だから生活者は産地と品種(例えば新潟コシヒカリ、秋田の秋田小町など)を頼りに、量販店では価格を頼りに、何となく納得しないで買っている商品になっていると思うのです。でも本当は農家の方が一生懸命作った、それぞれいろいろな特色のある、いろんな価値を持ったお米は多様な世界なのですよね。それをまず生活者に気づいてもらうこと。「あっ、そうか。こんなおいしさもあるんだね」という気付きです。

 その気付きをしてもらうための象徴、武器としてこの花キラリを準備したつもりです。コシヒカリを超える!ではなく、コシヒカリと違うおいしさ、を表現するお米なんです。そこでお客様に「コシヒカリとは違うけれど、おいしいね。」「そうなんです。実は他にもこんなお米もありますよ。」という多様なお米の世界にお客様をお米やさんが誘う、と言う仕組みを作りたいのが目的なんです。そしてさらにここから進んで、お米屋さんがもっとご飯の価値を伝えて、お米をもっと食べてもらう、食生活を見直し、健康で豊かな食生活になってもらうことに貢献してもらいたいのです。

 実は最近、この可能性(お米の消費量を回復することに、全国のやる気のあるお米屋さんと取り組むこと)に気付きました。なぜなら、結局お米の消費量が増えるかどうか、家庭内食で言えばお母さんが、あるいは一人暮らしの方が”今日、ご飯を炊くか”という、非常にミクロなところで決まってしまうからです。いくら政府が声高に「お米を食べましょう!」と言っても、駄目でしょう。お母さんが「あ、ご飯を炊こう。だって楽しいから」とか「家族の健康のために」とか、そういう価値・喜びを見つけて、今まで1回だったご飯が、2回になり、3回になる。この小さな積み重ねが全国ではすごい消費量になるのだと思います。だからその価値・喜びをお米やさんが草の根的にお母さんに提供できるのでは?と思ったのです。

 例えばこんなことです。朝は忙しいけれど、前の晩にセットしてご飯さえ炊いておく。(これが面倒!というハードルをどう乗り越えるか、これも課題だなあ)それさえすれば、後はふりかけでも、漬物でも、海苔でも、明太子でもとにかく冷蔵庫から引っ張り出して、並べるだけ。それをチャッチャッとおにぎりにして、可愛いお弁当箱に入れて会社に持っていく。これを面倒と言うか、自分の体を大切にするほんのちょっとの贅沢と考えるか、これが価値の転換だと思うんです。コンビニのお昼に飽きて、健康に悪いと思っても我慢して食べ続けるか?それともちょっと手をかけて、自分の体が喜ぶ食生活を実行するか。これも義務ではなく、可愛い食器だとか、雑穀だとか、おしゃれに、楽しく行きたいですね。

 こんな提案をちょっとずつ、お米屋さんの奥さんが主婦の視点から個別にしていくんです。逆にこの活動はお米屋さんしかできないなあ、と思います。その実に意義ある活動を、我々和穀の会も精一杯サポートしたい、と思いました。食卓からの発想、ちょっとした工夫、楽しさ、そんな知恵を我々とお米屋さんで工夫して、もっとお米を食べる日本人にしていきたい、と昨日は痛感したところです。今日はちょっと硬かったかな。でも勘弁して下さいな。これが私の実現したいことの一環なので。

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの45歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
趣味はゴルフとワインかな?
今年のヴァンフォーレ甲府がJ1で大活躍することを心から期待しています。